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ご挨拶 ー

     地域の皆様に感謝申し上げます。

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地域の皆様、当店をご利用いただくお客様も、そうでない皆様も、この町で生活を営む皆様、開店以来大変お世話になっております。

  日々、お店に立ち、お客様と接していると時の流れを痛感いたします。若いご夫婦にお子さんが生まれ、お母様に手を引かれていた女の子がお店に走ってやってくるようになりました。そして、私自身も年を重ねていることを強く意識するようになりました。

 このお店ができるまで、地域のお客草間の食卓にいったい年に何度、シウマイや叉焼が上ったことでしょうか?年に二度、三度有るか、無いか。そうしたご家庭に当店の商品が並び、ご家族が口にされることを考えると地域の皆様の体づくり、健康づくりを担っていることを自覚せざるを得ません。多少なりとも貢献できているのならば、末永くここで店を開け続ける責任があります。すなわち、年老いていく自分を管理し、常にコンディションを保つ、そんな責任がある、ということです。

 今年、フロントページの内容を変更いたしました。個人事業主として開業して5年、2021年に法人化して3年目となり、創業の想いから企業理念へ書き換え、併せて経営理念を皆様にお伝えすることとしました。

 企業理念は”家庭料理を基本とし、引き算思想でおいしさを実現する”としました。手元にある材料が、今この商品にとって本当に必要なのか、また、この味わいがその気になればご家庭でも再現できるかどうか、を常に考えるという意味です。当店の品物はもとは家庭で作られ、地域のお肉屋さんで作られていた味わいをルーツとすべき、と考えています。

 経営理念は企業としてどう生き残っていくかを考える指針といえます。”小さく 早く 狭く 深く 常に新しい”としました。できる限りシンプルに、自身が思い返しやすいか、体現された思想がお客様に伝わりやすいかを意識しました。先述したようにこの地域で商品を提供し続ける責任があります。当店のような小さなお店が生き残るには、どうあるべきかを熟考した結果のあるべき姿を表現しています。

 最後に、というか順序が逆になりましたが、二つの理念を表現する前に、改めて自分がどういう人間なのかを見つめなおしました。やはり、私はモノづくりの人間であり、かつ、それ以上に一人でやる人間、でした。このお店で表現されていることはまさに私自身です。この年になって、恥ずかしながらまだまだ未熟で学ぶべきこともたくさんあります。そう自覚しつつ、

 地域の皆様、本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

​    2024年1月2日 株式会社タチバナ 代表取締役 植田亘

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